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2026年 09月 01日(火)

【一人ではないよ】

1960年代、坂本九さんの『上を向いて歩こう』という曲が大ヒットした。

「上を向いて歩こう 涙がこぼれないようひ」という歌詞を聞き、

何の涙なのか?失恋だろうか?といろいろ考えた記憶がある。

それはともかく今は、上を向いて歩いている人はほとんどいない。

皆、手元のスマホを注視していて、危険であり迷惑なのだが、当人は知らん顔である。

孫はまだ言葉を十分に話せないが、夜空を見て「ま!」と声を発する。

これはお月さまのことで、小さいながらも美しいものを感じているのだと思う。

月といえば、法然聖人の歌に「月かげのいたらぬさとはなけれども ながむる人のこころにぞすむ」がある。

スマホの画面ばかりを見ていないで、時には上や周りや自分自身を見てみることも必要だと思う。

「一人ではないよ」という声が聞こえることがあるかもしれない。

    浄土真宗本願寺派中島組「そほう」2026秋号より  西光寺住職 山﨑 満城

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