ある新聞に、一休さんの言葉が引用されており目に留まった。
一休さんは室町時代の禅僧(一休宗純)であるが、木像や絵像で表された襟巻姿の親鸞聖人に対し、畏敬の念を込めて歌を作っておられる。
「襟巻のあたたかそうな黒坊主 こやつが法は天下一なり」と褒め讃えておられるのだ。
一休さんは同時代の本願寺八代目の宗主・蓮如上人とも親しかったと言われている。
ある時本願寺(当時は現在浄土真宗本山・知恩院の並びの少し南方に位置した)へ遊びに来た一休さんがこう尋ねられた。
「極楽は西方十万億土と聞くなれば、足腰立たぬ年寄りには行けまい」
すると蓮如上人は「近道すれば『南無の一声』」と返された。
これには、あの一休さんも何も言われなかったという。さすがに天下一の法である。
浄土真宗本願寺派中島組「そほう」2026春号より 西光寺住職 山﨑 満城